サムライシンジの写真

僕が今持ってるエフェクターはBOSSのGT-1
そしてベリンガーのVD400。このふたつだけです。

VD400は殆ど使わないのでいつも机の引き出しの中です。

僕も皆さんと同じように様々なエフェクター遍歴があります。
中学の時、初めて買った2000円のディストーション。
高校生の時はzoomのマルチエフェクター。
当時はラック式のエフェクターとかに憧れてました。
あんなスゴいセットじゃないといい音でないんだろなと思い込んでました。笑

高校を卒業した頃はマルチを売って当時なりにこだわりのコンパクトエフェクターを揃えました。
マルチの歪みの音の細さみたいなのが気になってコンパクトエフェクターにした方が音が太くなるんではないか?
と感じたからです。

ちょうどその頃、地元の先輩のバンドに入れてもらって活動し始めます。

加入して間も無く、スタジオ練習終わりに衝撃の言葉を先輩から言われました。

「エフェクターはワウだけにしろ。」

がーーーん!

です。笑

「お前は良い音出てないからコーラスとかディレイとかいらねー。
歪みはアンプで作れ。歪み具合はギターのボリュームで調整しろ。」
と言われてしまい泣く泣くエフェクターをワウだけにしました。

アンプ直の音は最初、凄い違和感でした。
第一、音作りをどうやったらいいのかわからない。
ギターで歪み具合を調整なんて意味わからん。

そのバンドではよく練習中に怒られながらギターを弾いてました。
隅っこでしゅーんとなって自信なさげに弾いていると
更にミス連発して、また余計に怒られる始末。

しかし、それが良かったんです。
なんとかついていこうと努力しました。

当時そのバンドでいつも通っていたスタジオのオーナーさんが
とてもギターの上手な方だったので、その方ににアンプ直での音作りや
ギターのボリュームの使い方など色々教わりました。
ギターもその方に色々教わりました。

今では僕の音作りの基盤はその当時にあると言っても過言ではほどの大転機だったと確信しています。

その後、エフェクターはまた使うようになるのですが、
いつもシンプルなセットで充分でした。

そしてかなり月日は経ち、音楽に一区切りしようと決め、
サラリーマンになり、いくつか持っていたコンパクトエフェクターは
押し入れに入れっぱなしとなります。

ある時、思い切って全て売ってしまいました。
自分の価値観が「使わない物は持たない」という具合に段々と変化していったからです。

それでも、何もないのは困るのでマルチエフェクターをひとつ買おうと思い、
安価で持ち運びも楽で、パソコンに直接繋いで録音とかもできるもの。
なにか良い感じのものないかな?
とYouTubeで色々見ていたところ、GT-1の試奏動画に辿り着きました。
GT-1に関する動画は色々見たのですが、
決定打になったのは和楽器バンドの町屋さんが試奏していた動画です。

和楽器バンドはデビュー当時から大好きで
私にとって町屋さんも大好きなギタリストのひとり。

町屋さんもおっしゃってましたが「クランチにこだわっている」
というのが僕も一番大事しているポイントです。
例えば歪みエフェクターを選ぶポイントもいつもクランチが好みの音が出るか?
という点です。
町屋さんがクランチでいい感じの音を出していたのでこれはいい!
と決めて、試奏もせずネットでGT-1を買いました。

その時はYouTubeはまだやってなかったので
時々繋いでヘッドホンで楽しむ程度。

やがてYouTubeを始めるようになり現在へと至るのです。

まずこれは僕の価値観でお話します。ご了承下さい。
皆さんのギターに対する価値観は全て正しいです。
それと同じように僕の価値観は僕にとっては正しいのです。

僕はギターの音の9割は弾き手によるものと思っています。
残りの1割が機材によるもの。と捉えています。

なのでボウイのカバーをするにあたりエフェクターもギターもなんでもよかった。
いやむしろ全然違うもののほうがいいと思っていたくらいです。
要は布袋さんの手ぐせやピッキングのクセをいかにマネできるか
ということが大事だと思ってるからです。

なので、こんな事言うと怒られそうですが、
どんな機材でもそれっぽい音にはできると確信してました。

エフェクターは何を使ってますか?
セッティングを教えてください。

というコメントを時々いただきます。

僕はこのブログでもYoutubeの方でもセッティングを細かく公開してますが、
参考になりました。
という返信は今まで一度も頂いたことがありません。笑

申し訳ないと思うのと同時に、それはそうだろうなとも思っています。

先にも言ったように弾き手が9割という結論から話すと、
弾く人が違うから、目指す音は同じでも其々にセッティングは変わるはずです。

少し話が逸れますが、素晴らしいとされるギタリストの殆どが自分の音色を持っているものです。
例えば布袋さんがライブで様々なギターに持ち替えてプレイしていても僕には殆ど同じ音にしか聴こえません。
勿論、ストラト、テレキャス、ゼマティス、と微妙な違いはわかりますし、
弾いている本人からすれば大きな違いなのは僕もギタリストとしてわかります。
でも見ているぶんには殆ど同じ音です。

これは、良い、悪いの話をしているのではありません。

布袋さん以外のギタリストについてもそれは同じように感じますし、
勿論、自分自身の音にも同じように感じています。

YouTubeを始めてから自分の音を、より客観的に聴くようになりました。
元々はシェクター1本しか持っていなかったのですが、
有難い事に視聴者様より布袋モデルを譲って頂き、
さらには中古でサスティナーの付いたギターを手に入れて、
今エレキは3本持っています。
其々に弾き心地、音色が違うのは弾いていると感じることではあります。
しかし録音された音を聴くとだいたい同じ音としか感じません。

だから新しいエフェクターは勿論、新しいギターを買おうなんて全く思わなくなりました。
どうせ買っても同じ音なんだから。

しかし、もっといい音を出したい!
そうするにはどうしたらいいか?

結論、自分を成長させていくしかありません。
練習は勿論、音楽的にも。
そして、物事の見方、考え方、感じ方など人間的な成長も含めた成長です。

あーでもない、こーでもない、
とエフェクターやギターを変えてみたとて弾く人が変わらないなら本質的には同じだと思っています。

いやいや、そうじゃないよ!
というご意見もあって当然です。
其々に自分の幸せの価値観の元に進めばいいと思いますが、
あえて言わせていただきました。

「自分が変わればギターの音が変わる。
自分の成長に合わせてギターの音色も成長していきます。」

これ、僕に言ってます。